【4月6日 AFP】(更新)米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は5日、米政府がイランの革命防衛隊を近く「テロ組織」に指定すると報じた。

 同紙が匿名のドナルド・トランプ(Donald Trump)政権関係者の話として伝えたところによると、早ければ8日にも発表される可能性があるという。

 1979年のイラン革命後に設立された革命防衛隊は、国防を担当する従来の軍とは異なり、指導部の親衛隊的な性格を持つ。莫大(ばくだい)な経済的利権を保有するなど、イラン国内で強大な力を蓄えている。

 エルサレムを意味するアラビア語の単語にちなんで名付けられた革命防衛隊の精鋭部隊「コッズ部隊(Quds Force)」は、シリアのバッシャール・アサド(Bashar al-Assad)大統領やレバノンのイスラム教シーア派(Shiite)組織「ヒズボラ(Hezbollah)」など、中東の同盟勢力を支援している。

 米政府が「テロ組織」指定した組織は、その行動のすべてが米国にとって有害だとみなされ、米国の組織や個人が関与する当該組織とのあらゆる取引は処罰対象となる。

 WSJ紙によると、米国防総省と米中央情報局(CIA)は、革命防衛隊をテロ組織に指定してもイラン経済に打撃を与えることはなく米軍のリスクが上がるだけだとして、これまで慎重な姿勢を示してきた。(c)AFP