【4月6日 AFP】2012年ロンドン五輪の自転車トラックレース男子団体追い抜きで金メダルを獲得したピーター・ケノー(Peter Kennaugh、英国)が5日、「進行中の精神衛生上の問題」に対処すべく、競技から離れて休養を取ることを明らかにした。

 29歳のケノーは、2013年と2015年のツール・ド・フランス(Tour de France)でクリス・フルーム(Chris Froome、英国)の総合優勝に貢献するなど、強豪チームスカイ(Team Sky)でロードレースのキャリアを積んだ。

 昨季、ペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)を擁するボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)に移籍したケノーは、チームが発表したコメント文で、「私をサポートし、治療のために競技から離れることを理解してくれたボーラ・ハンスグローエの皆さんに感謝したい」「残りのシーズンにおけるチームの幸運を祈っている」と語った。

 英王室属領のマン島(Isle of Man)出身で、ロンドン五輪ではチームメートのゲラント・トーマス(Geraint Thomas)、エド・クランシー(Ed Clancy)、スティーヴ・バーク(Steven Burke)とともに金メダルに輝いたケノーに対し、ボーラは全面的な支援を表明した。

 ボーラのチームマネジャーを務めるラルフ・デンク(Ralph Denk)氏は、「チームはピーターの決断を応援している。これが近い将来に彼が全快して復帰できるようにするための最善の策であることに賛成している」「回復のプロセスがうまくいくように祈っている。彼が将来、プロの自転車競技に完全復帰することを楽しみにしている」と述べた。(c)AFP