【4月4日 AFP】ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン(Jacinda Ardern)首相(38)がスーパーマーケットで財布を忘れた子連れの女性の代わりに代金を支払ったとツイッター(Twitter)のユーザーが紹介し、首相の行動に称賛が集まっている。アーダーン氏本人も4日、表立って話題にされることに気乗りしない様子ながら、支払った事実を認めた。

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 投稿者によると、スーパーのレジでアーダーン氏の前に並んでいた2児の母親が財布を忘れていたことに気付き、アーダーン氏が代わりに支払いを済ませた。

 財布を忘れた母親の傍らでは子どもたちが泣きわめいていたといい、記者からどうしてこの女性を助けたのかと問われたアーダーン氏は「彼女が母親だったから」とだけ答え、そのまま会見を終えた。

 アーダーン氏は昨年6月にニーブ(Neve Gayford)ちゃんを出産し、在職中に出産した史上2人目の首相となった。その3か月後には米ニューヨークで開かれた国連総会(UN General Assembly)の会合に、ニーブちゃんを連れて出席している。

 50人が犠牲となったモスク銃乱射事件が先月15日に発生した後にはヒジャブを着用して遺族を見舞い、さらに一方で銃規制強化を推進するという対応をみせ、日刊紙ニュージーランド・ヘラルド(New Zealand Herald)は「慰めと強い精神力」を併せ持つ行動だと評価した。(c)AFP