【4月4日 AFP】2日に行われたイタリア・セリエAの試合で同僚のモイゼ・ケアン(Moise Kean)が相手サポーターによる人種差別行為の標的になったのは、同選手側にも責任があったと話していたユベントス(Juventus)のDFレオナルド・ボヌッチ(Leonardo Bonucci)が3日、自身の発言は「軽率すぎた」と釈明した。

 ボヌッチは自身のインスタグラム(Instagram)で「24時間がたち、自分の考えについてはっきりさせたい。きのうの試合直後にインタビューを受けたが、自分の言葉は明らかに誤解を与えてしまった。表現の仕方が軽率すぎたからかもしれない」「この問題については、なかなか終わりが見えない。私はいかなる差別行為も断固として非難する。あの差別行為は許されない。この点に関しては絶対に誤解してほしくない」と記した。

 敵地で行われたカリアリ(Cagliari Calcio)戦で、19歳の新星ケアンはチームメートのブレーズ・マテュイディ(Blaise Matuidi)やアレックス・サンドロ(Alex Sandro)と共に試合を通してモンキーチャント(猿の鳴きまね)ややじを浴びせられた。

 さらに、ケアンがチーム2点目のゴールを決めてカリアリファンの目の前で両手を大きく広げて喜ぶと、ホームサポーターのやじは激しさを増した。ケアンはユベントスが2-0で勝利した試合後、自身の行為は「人種差別に対抗するベストのやり方」とインスタグラムでつづっていた。

 しかしながらボヌッチは、ケアンはカリアリサポーターを挑発するべきではなかったとし、ケアンにも責任の一端があると話していた。「自分としてはお互いさまだと思う。モイゼはあんなことをすべきじゃなかったし、ゴール裏もああいうかたちでやり返すべきじゃなかった」「自分たちはプロだ。手本を示すべきで、誰かを挑発すべきじゃない」 (c)AFP