【4月3日 AFP】会社法違反(特別背任)の罪などで起訴された日産自動車(Nissan Motor)前会長のカルロス・ゴーン(Carlos Ghosn)被告が、中東オマーンに不正に送金した日産の資金を自身に還流させたとして、東京地検特捜部が背任容疑での立件に向け捜査を進めていると3日に時事通信(Jiji Press)が報じた。

 時事通信によると、特捜部は日産がオマーンの販売代理店に送金した少なくとも3200万ドル(約35億円)に絡む背任の容疑で捜査を進めている。

 また情報筋によると、送金された金の一部はゴーン被告や家族が使用する高級船舶の購入に充てられたとみられている。

 特捜部がゴーン被告の再逮捕に踏み切った場合、ゴーン被告にとっては4回目の逮捕となる。同被告はこれまでの逮捕容疑をすべて否認している。(c)AFP