【4月3日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)で7度の総合優勝を誇る伝説的ドライバー、ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher)氏の息子ミック(Mick Schumacher)が2日、バーレーンで行われたシーズン中のテストでフェラーリ(Ferrari)のマシンに乗車し、父親の足跡をまた一歩たどった。

【関連記事】ミック・シューマッハ、F2デビュー戦は8位でフィニッシュ

 サキール・バーレーン・インターナショナル・サーキット(Sakhir Bahrain International Circuit)で行われている2日間のテストの初日で、20歳のミックは初めてF1カーを本格的に運転し、母親と祖母が見守る前で1分29秒976をマーク。雨でセッションが短縮される中で56周を走り、レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)に次ぐタイムを出した。

 ミックは「きょうは本当に楽しかった。ガレージにいるのは小さい頃から知っている人ばかりだから、入った瞬間から家のような感じがしたよ」「『SF90(今季のモデル)』は信じられないマシンだ。パワーがあるのに運転しやすいから、すごく楽しめた」とコメントした。

 昨シーズン、欧州F3選手権(FIA European Formula 3 Championship)を制したミックは、今回と同じコースで前週末にフォーミュラ2(F2、FIA F2選手権)デビューを飾り、2本のレースで8位と6位に入った。1月にはフェラーリ・ドライバー・アカデミー(FDA)に加入し、父親が5回の年間優勝を果たしたチームとのつながりを深めている。

 3日のテストでは、ミックはアルファロメオ(Alfa Romeo Racing)のマシンのハンドルを握る予定となっている。

 また、この日のテストに参加した15人の中にはフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)の姿もあった。昨季限りでF1を引退したアロンソだが、アドバイザーとしてマクラーレン(McLaren)との関係は続いている。(c)AFP