【4月3日 AFP】モザンビーク政府は2日、サイクロン襲来により同国中部で発生したコレラで2人が死亡し、感染者数が1400人余りになったと発表した。大規模な予防接種は3日に開始予定となっている。

 保健当局によると、2日には新たに376人の感染が報告された。これで初の感染が確認された先週以降の感染者数は合計1428人となった。

 感染者の多くは同国中部の都市ベイラ(Beira)で確認されており、同市の感染者数はこれまで1218人に達している。

 コレラはコレラ菌に汚染された飲料水や食物を通して感染し、急性の下痢を引き起こす。

 援助への依存度が高い貧困国のモザンビークは大規模予防接種の開始を翌日に控えた2日、90万回分の経口コレラワクチンの提供を受けた。サイクロンが襲来し大規模な洪水に見舞われてから2週間余りが経過したが、3日からの予防接種でコレラまん延の阻止を目指す。

 同国では現在、水処理システムの復旧も進められ、被災地全域で浄水関連製品が配布されている。(c)AFP