【4月2日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)で通算4度のレギュラシーズン最優秀選手(MVP)選出を誇るロサンゼルス・レイカーズ(Los Angeles Lakers)のレブロン・ジェームズ(LeBron James)は1日、米国代表として2020年東京五輪に出場する「可能性」を残しながらも、今年中国で開催されるFIBAバスケットボール・ワールドカップ(FIBA Basketball World Cup 2019)は見送る意向を示した。

 レイカーズのフォワードとしてプレーする34歳のジェームズは、米ウェブサイトのジ・アスレチック(The Athletic)に投稿された記事で、今オフシーズンに映画『スペース・ジャム2(Space Jam 2)』の製作を開始する予定であることに加え、東京五輪への出場は来季終了後に決めると明かした。

 ジェームズは「それ(東京五輪)は一つの可能性」「自分の気持ち次第だ。五輪はすごく好きだしね」と語った。

 NBAのスターが集結した米代表が銅メダルに終わった2004年アテネ五輪でほとんどベンチを温めていたジェームズは、再起を図るチームの支柱的存在となり、2008年北京五輪と2012年ロンドン五輪で母国の金メダル獲得に貢献した。

 米代表が3連覇を果たした2016年リオデジャネイロ五輪は出場を辞退したジェームズは、昨年12月から悩まされている左股関節の故障により、チームの方針で今季の残りの試合を欠場することが決まり、キャリア最速のシーズンオフに突入している。

 昨年7月にフリーエージェント(FA)でレイカーズに加入したが、マイアミ・ヒート(Miami Heat)で計2回、クリーブランド・キャバリアーズ(Cleveland Cavaliers)で1回制したNBAファイナルの連続出場記録は8シーズンで途絶えてしまった。

 プレーオフ出場を逃すのも2005年以来となるジェームズは、長期間のサマーブレークで例年より多くのトレーニングに時間を費やすと同時に、映画製作ではセットにバスケットボールのコートが設置されていることから、撮影と並行してある程度の練習も可能となっている。

「ここ8年間のオフシーズンは、基本的に同じ練習計画をこなしてきた」「限られた時間の中で、自分がどれほどの休養期間が必要か分かっていた。今は2か月延びた練習期間で最大限の成果を上げるために、どうすべきか考えているところだ」「これまでとは全く違うやり方が必要になる。完全に新しい方法を模索している」

 ジェームズは今季レイカーズで1試合平均27.4得点、8.5リバウンド、8.3アシストを記録したほか、NBAの通算得点記録でもマイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏を抜いて歴代4位に浮上した。(c)AFP