【4月1日 AFP】アルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)大統領(82)は3月31日、ヌルディーヌ・ビドゥーイ(Noureddine Bedoui)氏を首相とする新内閣を発足させたと発表した。

 国営テレビによると、ブーテフリカ大統領の退陣を求めていたアハメド・ガイドサラハ(Ahmed Gaid Salah)国防副大臣兼軍参謀総長は留任した。

 2013年に脳梗塞で倒れて以来、公の場にほとんど姿を見せないブーテフリカ氏が、5期目を目指すと発表したことで大規模な抗議デモが発生し、辞任を要求する声が高まった。

 ブーテフリカ氏は今月11日になって大統領選への出馬を撤回し、4月に予定されている選挙を延期すると発表。しかし国民はこれを、20年前に大統領に就任したブーテフリカ氏が権力の座にとどまろうと企てた策略とみなし、怒りをあらわにした。

 ブーテフリカ氏の退陣を求めるデモが続く中、ブーテフリカ氏に長年忠誠を誓ってきた側近らの間でも、ここ数日は「ブーテフリカ離れ」が起こっている。

 2004年に参謀総長に就任したガイドサラハ氏は先月26日、ブーテフリカ氏は退陣するか、健康上の理由で大統領職には不適格だと宣言すべきだと主張した。アルジェリア憲法102条は、職務遂行に不適格となった大統領を交代させることができると定めている。(c)AFP