【4月1日 AFP】19F1第2戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2019)は31日、決勝が行われ、メルセデスAMG(Mercedes AMG)のルイス・ハミルトン(Lewis Hamilton)が今季初勝利を飾った一方で、フェラーリ(Ferrari)のシャルル・ルクレール(Charles Leclerc)はまさかのトラブルで優勝を逃した。

 前日の予選でコースレコードを出し、ポールポジションで決勝に臨んだルクレールだったが、残り10周でパワーユニットに問題が発生して失速。2位に終わるかに見えたハミルトンがルクレールを抜いてトップに立ち、そのままバーレーンGP通算3勝目、キャリア通算74勝目を飾った。

 開幕戦のオーストラリアGP(Australian Grand Prix 2019)を制しているバルテリ・ボッタス(Valtteri Bottas)が2位に入り、メルセデス勢がワンツーフィニッシュを達成した。ルクレールは終盤ルノー(Renaults)の2台にトラブルが発生したことにも助けられ、セーフティーカーが先導する中で3位でフィニッシュした。

 ルクレールはレース後、落ち着いた様子で「こういうことは起こり得る」「これもモータースポーツの一部だ。受け入れるのは簡単じゃないが、自分たちがもっと強くなって戻ってくることを確信している」とコメントした。

 とはいえ、ルクレールにとってはこれが自身初のF1表彰台で、最速ラップによる1ポイントも獲得した。

 優勝したハミルトンも、チームの無線で「シャルルはすごく不運だった。素晴らしいレースをしていたのに」「彼らをこれからも抑えるためには、僕らも頑張らなくてはいけない。シャルルにとってはすごくショックに違いない」と話し、ルクレールに対しては「見事な走りだったし、この週末は本当にすごかった。君にはまだまだ先がある」と語りかけた。

 ボッタスも「チームとして、きょうの僕らはラッキーだった」とコメントした。

 レッドブル(Red Bull)のマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)が4位に入り、ハミルトンとの争いの中で後半にスピンし、フロントウイングを損傷したセバスチャン・ベッテル(Sebastian Vettel)は5位だった。マクラーレン(McLaren)のランド・ノリス(Lando Norris)が6位に入り、自身初のF1のポイントを獲得した。

 7位はアルファロメオ(Alfa Romeo Racing)の39歳キミ・ライコネン(Kimi Raikkonen)。以下、レッドブルのピエール・ガスリー(Pierre Gasly)、こちらも初ポイントを獲得したトロ・ロッソ(Toro Rosso)のタイ出身の新人アレクサンダー・アルボン(Alexander Albon)、レーシングポイント(Racing Point)のセルヒオ・ペレス(Sergio Perez)と続いた。(c)AFP