【3月29日 AFP】ロシア帝国時代に首都として栄えた現サンクトペテルブルク(St. Petersburg)の博物館に、きらびやかな銀製の食器や装飾品が2000点以上展示されている。これらはボリシェビキ(Bolsheviks)政権時代にロシア貴族が隠し持っていたもので、当時最高の職人により制作されており、その価値は合計で約200万ドル(約2億2000万円)以上に上る。

 銀製品は2012年、サンクトペテルブルク市内の中心部にあった邸宅の修繕中に偶然発見された。作業員がれんがの壁を壊すと、隠し部屋が出てきて、中には多数の財宝が詰まった容器が複数置かれていたという。銀製品は酢酸を染み込ませた新聞紙や薄紙で厳重に包まれていたため、保存状態はほぼ完璧だった。

 一般公開されるのは今回が初めて。ロシア皇帝の離宮だったツァールスコエセロー(Tsarskoye Selo)内のエカテリーナ宮殿(Catherine Palace)に展示されている。

 映像は26日撮影。(c)AFP