【3月29日 AFP】米メジャーリーグ(MLB)、元投手のジョン・ウェッテランド(John Wetteland)容疑者が、子どもに性的な加重暴行を加えるなどした三つの罪で訴追されたと、28日に米メディアが伝えた。

 テキサス州の地元紙ダラス・モーニング・ニューズ(Dallas Morning News)や他メディアが報じた今回の訴追は、大陪審がこの件の起訴手続きを継続するに十分な証拠をつかんだことを意味している。

 52歳のウェッテランド容疑者は、2004年はじめに3度にわたって当時4歳だった子どもに性的な行為を強要したと親族に通報され、今年1月に逮捕された。通報者は警察に対し、犯行はウェッテランド容疑者の自宅でその後の2年にわたって他にも2度行われたと話している。

 1月に保釈金を支払い保釈されたウェッテランド容疑者は、1996年に行われたアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)とのワールドシリーズで4セーブを挙げてニューヨーク・ヤンキース(New York Yankees)の優勝に貢献し、シリーズMVPに選出された。

 また、1989年から2000年までのMLBのキャリアで、ロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)やモントリオール・エクスポズ(Montreal Expos、現ワシントン・ナショナルズ〈Washington Nationals〉)、テキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)でもプレーした。

 球団歴代最多となる150セーブを記録したレンジャーズで引退したウェッテランド容疑者は、その後ナショナルズとシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)で投手コーチを務めた。(c)AFP