【3月29日 AFP】米大リーグ(MLB)は28日、開幕戦が各地で行われ、昨季まで2年連続でワールドシリーズ敗退を喫しているロサンゼルス・ドジャース(Los Angeles Dodgers)は、アリゾナ・ダイヤモンドバックス(Arizona Diamondbacks)に合計8本塁打の猛打爆発を見せて12-5で大勝し、ナ・リーグ3連覇に向けて幸先の良いスタートを切った。

 本拠地ドジャースタジアム(Dodger Stadium)で迎えたシーズン初戦で、ジョク・ピーダーソン(Joc Pederson)が2本塁打に加えて二塁打の活躍を見せたほか、エンリケ・ヘルナンデス(Enrique Hernandez)も2発を放ったドジャースは、ダイヤモンドバックスのエース、ザック・グレインキー(Zack Greinke)を3回3分の2で先発マウンドから引きずり下ろした。

 打線から大きな援護をもらった先発左腕の柳賢振(Ryu Hyun-jin、リュ・ヒョンジン)は、6回を投げてダイヤモンドバックス打線を4安打、1失点、8奪三振、無四球に仕留めた。

 ドジャースが一試合で本塁打8本を放つのは、2002年5月に続く球団タイ記録。開幕戦での合計8アーチはメジャー史上最多記録となった。

 一方、昨年のワールドシリーズでドジャースを粉砕した王者ボストン・レッドソックス(Boston Red Sox)は、敵地でのシアトル・マリナーズ(Seattle Mariners)戦に4-12で大敗した。

 レッドソックスの先発クリス・セール(Chris Sale)に対し、マリナーズ打線はチームの新遊撃手であるティム・ベッカム(Tim Beckham)がいきなり2打席連続で本塁打を記録。さらに、エドウィン・エンカーナシオン(Edwin Encarnacion)、ドミンゴ・サンタナ(Domingo Santana)、リオン・ヒーリー(Ryon Healy)もそれぞれ一発を放って合計5本塁打を記録し、日本での開幕シリーズで2連勝したのに続き、球団史上4度目となる開幕3連勝を記録した。

 フィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)は、新加入のブライス・ハーパー(Bryce Harper)がデビュー戦で無安打に終わったものの、チームはアトランタ・ブレーブス(Atlanta Braves)に10-4で勝利を収め、ファンは満足して家路についた。(c)AFP