【3月29日 AFP】今月中旬にサイクロンに見舞われ、多数の死者を出したモザンビークで28日、コレラの感染が確認された人が急増した。政府の保健当局者はAFPに対し、感染者は同日の時点で139人に上っていると明らかにした。当局は感染拡大を防ぐため、集団ワクチン接種運動の準備を進めている。

 フィリペ・ジャシント・ニュシ(Filipe Jacinto Nyusi)大統領は28日の記者会見で、今月15日に同国中部を襲ったサイクロンの救助活動を打ち切ったと発表。このサイクロンでは少なくとも468人が死亡、185万人が被災しており、同大統領は「モザンビークで最悪の人的被害の出た災害」だと述べるとともに、2週間の捜索・救助活動に945人が参加したと明らかにした。

 世界保健機関(WHO)のデービッド・ウィトウィック(David Wightwick)氏によれば、コレラの集団ワクチン接種は来週から行われる。(c)AFP/Nicolas DELAUNAY