【3月27日 AFP】イングランドラグビー協会(RFU)の最高経営責任者(CEO)代行を務めるナイジェル・メルヴィル(Nigel Melville)氏は、代表チームを率いるエディー・ジョーンズ(Eddie Jones)ヘッドコーチ(HC)の後任をW杯日本大会(Rugby World Cup 2019)後に決めることを認めた。これにより、イングランドがウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)HCを招聘(しょうへい)するのは難しくなるかもしれない。

 ジョーンズHCはイングランドと2021年までの契約を結んでいるが、W杯後にチームを離れる可能性を示唆している。また、イングランドがW杯で4強入りできなかった場合は、契約の破棄条項が行使される可能性もあると報じられている。

 しかしメルヴィル氏によれば、ジョーンズHCに2020年のシックスネーションズ(Six Nations Rugby)でもチームを率いてもらい、その後に予定されている日本遠征から新HCに指揮を執ってもらうのが協会としては理想的だという。

 先日のシックスネーションズでウェールズを優勝に導き、自身3度目となる全勝優勝(グランドスラム)を果たしたガトランドHCをめぐっては、フランスとブリティッシュ&アイリッシュライオンズ(British and Irish Lions、英国とアイルランドの選抜チーム)も招聘に動いている。

 ガトランドHCはW杯終了後にウェールズ代表指揮官を退任することになっているが、メルヴィル氏は同HCを招聘できる可能性については現時点で考えていないと主張した。

 メルヴィル氏は「ウォーレンをめぐっては、ライオンズに行くのか? フランスに行くのか? イングランドに来るのか? それともウォーレンはどこでもいいのか? といろいろな話がある」「今のところ、それに関心はない。私が関心を寄せているのは、進歩するためにわれわれが何をしているのかということ。今動向を追っているHCは複数人いる」と話した。

「私はロンドン・ワスプス(London Wasps)にウォーレンを連れてきた。だから、彼の才能についてはよく知っている。彼とはしっかり話している。非常に有能な男で、素晴らしい経歴の持ち主であるということはしっかりと理解している」「エディーの去就はW杯の終了後に決めるつもりだ。われわれは、後任になり得る人のリストを持っている。イングランドを率いる能力があるHCは多くないから、リストに載っている人の数は少ない」 (c)AFP