【3月26日 AFP】サイクロンによる甚大な被害を受けたアフリカ南部で、徐々に洪水の水が引き始め、26日には生存者らに医薬品や食料、テントなどの支給が始まった。ただ当局は、被災地で家を失った人々の数が最大で50万人に上る恐れがあると警鐘を鳴らしている。

 サイクロン「アイダイ(Idai)」はモザンビークの沿岸部を直撃して暴風雨をもたらし、各地で洪水が発生。その後ジンバブエ東部を襲い、両国における死者は推計で700人を超えた。

 国連(UN)の世界食糧計画(WFP)によると、約3125平方キロが今も水没しており、今回のサイクロンとその後の災害の影響を受けた人はモザンビークとジンバブエ、マラウイの3か国で約300万人に達しているという。

 WFPは現況報告の中で、「この3か国で計50万人近い人が家を失った」と発表した。

 またモザンビークとジンバブエだけで、依然数百人が行方不明だという。(c)AFP/Adrien Barbier and Nicolas Delaunay, with Nina Larson in Geneva