【3月24日 AFP】サッカー欧州選手権(UEFA Euro 2020)予選は23日、各地で行われ、グループJのイタリアはニコロ・バレッラ(Nicolo Barella)とモイゼ・ケアン(Moise Kean)のゴールでフィンランドから2-0の勝利を収め、開幕節を勝利で飾った。

 フレッシュな顔ぶれを起用したイタリアは、7分に22歳のバレッラがいきなり先制点を決めると、74分にこれが代表初先発となった19歳のケアンが追加点を奪取し、スタディオ・フリウリ(Stadio Friuli)に詰めかけた満員のファンを喜ばせた。

 ロベルト・マンチーニ(Roberto Mancini)監督は、「難しい試合だった。相手は開始直後からゴールに鍵をかけ、いつものやり方を変えてDF5枚を並べてきた」と話した。

「序盤はこちらにもいくつかミスがあったが、後半はかなり良くなり、得点チャンスを数多くつくれた」「ケアンにはクオリティーと、素晴らしい可能性がある。すべては本人次第だし、ハードワークしなければならない」

 2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)で60年ぶりのW杯予選敗退を喫したイタリアは、マンチーニ監督の下でチーム再建に臨んでおり、指揮官の最初の使命は欧州選手権の本大会の切符を手に入れることになる。ただしグループJはギリシャ、アルメニア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、リヒテンシュタインという顔ぶれで、イタリアは突破の最有力候補となっている。

 またこの勝利で、1968年に欧州選手権で優勝、2000年と2012年に準優勝を経験しているイタリアは、およそ13年間守っている予選の無敗記録を維持し、この間の戦績を25勝6分としている。

 イタリアは次戦、26日に同じくホームでリヒテンシュタインと対戦。対するフィンランドは敵地でのアルメニア戦に臨む。(c)AFP/Emmeline MOORE