【3月23日 AFP】米ホワイトハウス(White House)は22日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がシリア最後の拠点を失ったと発表した。ただ、戦地となっているシリア東部の村バグズ(Baghouz)では戦闘が続いているとの情報が伝えられている。

 サラ・サンダース(Sarah Sanders)米大統領報道官は「シリアのカリフ制国家支配域は撲滅された」と発表。ISが支配地域をすべて失ったのかとの記者の質問に対し、「そうだ」と返答した。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領も記者らに対し、シリア周辺地域の地図2点を提示。うち1点はISがかつて掌握していた広大な地域を、もう1点は22日時点でISが掃討された状況を示したもので、トランプ氏は「これがISIS(ISの別称)、そしてこれが今の状況だ」と述べた。

 だがシリア最後のIS拠点であるバグズの奪還作戦を進めるクルド人主体の民兵組織「シリア民主軍(SDF)」のアドナン・アフリン(Adnan Afrin)報道官は、「衝突は現在も続いている」と説明。「複数の小規模なISグループが投降を拒み、攻撃を行っており、われわれの部隊が応戦している」と述べた。(c)AFP