【3月22日 AFP】ベネズエラの野党指導者フアン・グアイド(Juan Guaido)国会議長は21日、ニコラス・マドゥロ(Nicolas Maduro)大統領政権が米国の再三の警告を無視し、グアイド氏の最側近の身柄を拘束したと明らかにした。米政権は暫定大統領就任を宣言したグアイド氏をベネズエラの暫定指導者として承認している。

 グアイド氏と、野党が過半数を占める国会はロベルト・マレーロ(Roberto Marrero)氏の拘束を非難。ツイッター(Twitter)への投稿でマレーロ氏が同日未明、情報機関の職員により自宅から連れ去られたと訴えた。

 米国はマドゥロ氏に対し、グアイド氏やその側近を拘束しないよう、繰り返し警告していた。米国や中南米諸国およびカナダは、マレーロ氏の拘束を激しく非難し、同氏の釈放を要求した。

 グアイド氏はその後の記者会見で「野蛮で卑劣な拉致」によって「われわれがおじけづくことはない」と話した。

 一方ベネズエラ政府は同日、マレーロ氏を「テロ」関連で拘束したと述べ、同氏がマドゥロ政権の攻撃をもくろむコロンビアと中米諸国の策略に関与していたと説明した。(c)AFP