【3月20日 AFP】米大リーグ(MLB)、ロサンゼルス・エンゼルス(Los Angeles Angels)のマイク・トラウト(Mike Trout)が、12年総額4億3000万ドル(約479億円)での契約延長に合意し、MLB史上最高の破格の契約をチームと結び直す意向だと米メディアが報じた。

 米スポーツ専門チャンネルESPNによれば、3月にフィラデルフィア・フィリーズ(Philadelphia Phillies)加入が発表されたブライス・ハーパー(Bryce Harper)が、米プロスポーツ史上最高額となる13年総額3億3000万ドル(約367億7000万円)での契約を結んでいたが、トラウトはこの記録を破る見込みとなっている。

 MLB最高の野手との呼び声も高い27歳のトラウトは、エンゼルスと2020年までの6年総額1億4450万ドル(約161億円)の契約を結んでいるが、今回これが10年延長される。報道によれば、新契約に解除条項は含まれていない。

 現時点で球団からの正式発表はないが、この超大型契約が成立すれば、トラウトは史上初めて4億ドル(約445億円)超えの契約を勝ち取った選手となる。また平均年俸3583万ドル(約40億円)もMLB史上最高給となる。

 トラウトの去就についてはいくつもの臆測が飛び交っており、今月にはハーパーが、2020年にエンゼルスとの契約が切れた後はフィリーズへ来るよう勧誘するつもりだと軽率な言葉を口にして批判を集めていたが、本人がエンゼルス残留を決めたことで、うわさも沈静化するとみられる。

 2009年にドラフト全体25番目でエンゼルスに指名されたトラウトは、メジャーで本格稼働したのはまだ7シーズンながら、すでに通算240本塁打を放っており、新人王に加えて2014年と2016年にア・リーグ最優秀選手(MVP)に輝くなど、エンゼルスで見事な活躍を続けている。

 今オフには複数の大型契約が成立しており、現時点の史上最高額となる3億3000万ドルでフィリーズに加入したハーパーの他にも、マニー・マチャド(Manny Machado)が10年総額3億ドル(約332億円)でサンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)と契約している。(c)AFP