【3月19日 AFP】フィギュアスケート男子の絶対王者である羽生結弦(Yuzuru Hanyu)は19日、世界選手権(ISU World Figure Skating Championships 2019)に向けて足首は万全の状態ではないと認めながらも、本番に向けて「ミッションコンプリート」であると明言した。

 足首の靱帯(じんたい)を痛め、その治療のために昨年12月の全日本フィギュアスケート選手権(Japan Figure Skating Championships 2018)を欠場していた羽生は、「試合を見ているだけの時期はすごく悔しかった」とすると、その期間は「小さい部屋の中で燃えている感じだった」と明かした。

 この日は45分間の練習をこなした羽生は、「今の自分の100パーセント」とコメント。昨年の平昌冬季五輪でも開幕前に同様のけがに見舞われていた24歳は、痛み止めを注射して臨んだ同大会で2連覇を達成したことが、大きな自信になっていると付け加えた。

 また「右足首の強度を徐々に上げている」という羽生は、平昌五輪の時と同様に今回の世界選手権に向けた準備が謎に包まれており、この日の公式練習では多くの報道陣が詰め掛けていた。

 会見では羽生に注目が集まっていた中、平昌五輪の銀メダリストで今年の四大陸選手権(ISU Four Continents Figure Skating Championships 2019)覇者の宇野昌磨(Shoma Uno)は、記者から大会への準備に関して質問を受けると、「気をつかって質問していただきありがとうございます」と笑顔を見せた。

「この試合には初めて結果を求めて挑みたい。それが緊張につながるか分からないけれど、貴重な経験になる」 (c)AFP/Alastair HIMMER