【3月19日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、ダラス・マーベリックス(Dallas Mavericks)のダーク・ノビツキー(Dirk Nowitzki)が18日、ウィルト・チェンバレン(Wilt Chamberlain)氏を抜いて通算得点数で歴代6位に浮上した。

 マーベリックスで21シーズン目を迎えているノビツキーは、チェンバレン氏がマークした通算3万1419点にあと3点と迫った状態でニューオーリンズ・ペリカンズ(New Orleans Pelicans)とのホームゲームに臨むと、第1クオーター残り8分33秒の場面でシュートを決め、チェンバレン氏の記録を上回った。この瞬間を待ちわびていたホームのファンからは、長年チームの顔を務めてきたノビツキーの記録樹立に大歓声が上がった。

 これでノビツキーは、カリーム・アブドゥル・ジャバー(Kareem Abdul-Jabbar)氏、カール・マローン(Karl Malone)氏、コービー・ブライアント(Kobe Bryant)氏、レブロン・ジェームズ(LeBron James)、マイケル・ジョーダン(Michael Jordan)氏に次ぎ、NBAの通算得点ランキングで歴代6位となった。また、7フィート(約213センチ)を超える身長を誇りながら、ノビツキーより得点を挙げているのは最多記録を持つジャバー氏ただ一人となっている。

 ノビツキーや姚明(Yao Ming、ヤオ・ミン)氏が台頭する前は、ビッグマンはペリメーターで相手のゴールを脅かす存在ではなく、シャキール・オニール(Shaquille O'Neal)氏やパトリック・ユーイング(Patrick Ewing)氏らはペイントエリア内で身長で下回る相手選手を抑え、短いレンジからターンアラウンドショットを決めていたが、ノビツキーはロングレンジを得意とするビッグマンとしてNBAに革命を起こした。

 ノビツキーは現時点で去就について明言していないが、大方の予想では今季が現役最後のシーズンになるとみられている。(c)AFP