【3月19日 AFP】中国の王毅(Wang Yi)外相は18日、同国通信機器大手の華為技術(ファーウェイ、Huawei)の製品が欧米諸国にとって安全保障上の脅威となっているとして米国を中心に排斥の動きが広がっていることに対し、「正常ではなく、道義に反している」と非難した。

 ベルギー・ブリュッセルを訪問中の王氏は欧州連合(EU)の外交当局者らと会談した際、中国企業にとって「公平な競争環境」を築くよう求めた。

 米政府は欧州をはじめとする同盟国に対し、ファーウェイが中国政府とつながっているとして、同社の第5世代(5G)移動通信網技術を市場から排除するよう働き掛けを強めている。

 王氏は記者団に対し、「政治的な目的や外国企業を排斥しようとする動きから出てくる根拠のない非難に、われわれは反論している。こうした行いは正常ではなく、道義に反しており、他国から支持を得られないと思う」と述べた。(c)AFP/Damon WAKE