【3月19日 AFP】オランダ・ユトレヒト(Utrecht)の路面電車内で起きた発砲事件で、同国警察当局は18日、容疑者を逮捕したと発表した。事件では3人が死亡。当局はテロの可能性があるとの見解を示している。

 ユトレヒト警察署長は記者会見で、「容疑者が逮捕されたとの通知を受けた」と明らかにした。警察はこれに先立ち、トルコ生まれのゴクメン・タニス(Gokmen Tanis)容疑者(37)の行方を捜索中だと公表し、同容疑者の写真を公開していた。

 オランダのマルク・ルッテ(Mark Rutte)首相は、テロ攻撃の可能性は「排除できない」と述べ、オランダは「不寛容を決して認めない」と表明。ユトレヒトのヤン・ファン・ザーネン(Jan van Zanen)市長はツイッター(Twitter)への投稿で、「テロ攻撃であったという見地から対応している」と述べた。

 ザーネン市長とユトレヒト警察によると、事件では3人が死亡。負傷者は当初9人とされていたが、後に5人に訂正された。オランダメディアは目撃者の話として、銃撃の標的となったのは女性1人とその女性を助けようとした人々とみられると報道。オランダ放送協会(NOS)によると、タニス容疑者は2週間前、性的暴行事件をめぐり裁判所に出頭していた。

 映像は発砲事件が起きた路面電車と容疑者捜索時の警察。18日撮影。(c)AFP