【3月19日 Xinhua News】ドイツ・ミュンヘンで15日、同国の国際的デザイン賞「iFデザイン賞」の表彰式が行われ、中国インターネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)の交流アプリ(SNS)、微信(ウィーチャット)の「バーコード・ショッピング」サービスが金賞を獲得した。中国企業が同賞のサービスデザイン部門で金賞を獲得したのは初めて。

 「バーコード・ショッピング」はウィーチャットの決済機能やミニプログラム機能を統合したもので、消費者は買い物の際、スマートフォンでバーコードスキャンや情報検索、優待割引の取得、セルフ決済、微信支付(ウィーチャットペイ)での支払いなどを行うことができ、支払いの行列に並ぶ必要がない。同サービスは小売業者の接客応対の効率を高め、顧客の時間を節約するもので、中国ではすでに多くの小売業者で幅広く利用されている。

 ウィーチャット開発チームは、「バーコード・ショッピング」の今回の受賞がスマート小売業の「デジタル化ツールボックス」に対する重要な評価だと表明。チームは今後も引き続き製品を改善し、事業者の参入条件を緩和するなど、小売業界のデジタル化のため多くのサポートを行い、世界により多くの「中国による創造」をもたらしていく考えを示した。

 iFデザイン賞はドイツのデザイン振興のための国際的な組織、インダストリー・フォーラム・デザイン・ハノーバーが設立。デザイン業界で大きな影響力を持つ。今年は50の国・地域から作品6000点以上がノミネートし、製品デザイン、広告デザイン、包装デザイン、サービスデザイン、建築デザイン、室内デザイン、専門理念の7つのカテゴリーで計66作品が金賞を受賞した。(c)Xinhua News/AFPBB News