中国・習主席、欧州歴訪へ 伊と「一帯一路」で覚書か
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【3月18日 AFP】中国外務省は18日、習近平(Xi Jinping)国家主席が今週からイタリア、モナコ、フランスを歴訪すると発表した。欧州では習主席の推進する大経済圏構想「一帯一路(One Belt One Road)」に二の足を踏む国が多いが、イタリアは参加する見通しだ。
外務省の陸慷(Lu Kang)報道官は、習氏が21~26日に3か国を公式訪問すると述べたが、具体的な行程は明らかにしなかった。
これに先立ってイタリアの政府関係者は先週、「新シルクロード構想(New Silk Road)」とも呼ばれる1兆ドル規模の一帯一路構想を公式に支持する覚書を、中国政府と交わす方針を表明していた。この覚書に拘束力はないという。
中国は、アジア、アフリカ、欧州でインフラ事業や海洋開発、鉄道や道路の建設事業に融資してきた。これには、中国企業ばかりが利益を得て、経済的に弱い立場にある国々を「借金地獄」に陥れているとの批判がある。
イタリア政府の発表を受け、フランスのエマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)大統領は先週、欧州連合(EU)加盟国は対中国で「足並みをそろえる」べきだと述べている。(c)AFP