【3月18日 AFP】ドイツ・ブンデスリーガ1部の名門、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)のカール・ハインツ・ルンメニゲ(Karl-Heinz Rummenigge)社長が、欧州サッカー連盟(UEFA)と欧州クラブ協会(ECA)が反対しているクラブW杯(Club World Cup)の新方式を歓迎する意思を示した。

 クラブW杯については前週15日、国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が2021年から24クラブに参加枠を拡大して開催することを明かすと、バイエルンも加盟しているECAが大会ボイコットをちらつかせてこの案を否定する事態になっている。

 しかしバイエルンの社長で、ECAの名誉会長でもあるルンメニゲ社長は、独日刊紙フランクフルター・アルゲマイネ(Frankfurter Allgemeine Zeitung)で「現在の12月に行うクラブW杯はナンセンスだ」「FIFAが開催方式の見直しを求めるのは理解できる」と話した。

 しかし社長は、インファンティーノ会長の手際の悪さには苦言を呈し、「事前にECAと(現会長の)アンドレア・アニェッリ(Andrea Agnelli)の合意を得なかったのは、ジャンニ・インファンティーノのミスだと思う」「そのせいでお互いが公然と身構える状況になってしまったのは残念だし、FIFAとUEFA、ECAとの間に前向きな話し合いの土台がないのは感心しない」と話している。

 その一方で、すでにサッカー界の日程が過密気味な中、W杯(World Cup)の前のシーズンの終わりにコンフェデレーションズカップ(Confederations Cup)の替わりとして開催するという部分には不満を持っており、「選手を出せるようにしておけといつも要請されるが、クラブにはなんのメリットもない」と話した。(c)AFP