【3月18日 MEE and agencies】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)とイスラエルとの境界付近で、抗議デモ「帰還の大行進(Great March of Return)」が続いており、昨年3月以降にイスラエル軍に殺害されたパレスチナ人は少なくとも252人に上っている。一方、同期間中に殺害されたイスラエル兵は2人にとどまる。

 8日には境界付近で新たな衝突があり、パレスチナ人1人がイスラエル兵に銃撃され死亡した。イスラム原理主義組織ハマス(Hamas)が実効支配しているガザ地区の保健当局が明らかにした。

 当局によると死亡したのは、ガザ地区南部ラファ(Rafah)在住のターメル・アラファト(Tamer Arafat)さん(23)と判明した。さらに、銃撃により抗議活動を行っていたパレスチナ人少なくとも41人が負傷したという。この中には、4人の医療従事者が含まれている。アラファトさんを含む42人は「イスラエル軍により銃撃された」と当局報道官は述べている。

 帰還の大行進でパレスチナ人らは、1948年のイスラエル建国によって離れざるを得なかった土地への帰還を求めており、デモは既に50週を越えている。

By MEE and agencies

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