【3月18日 AFP】ベルギーのメディアは17日、オンラインオークションに出品されたハトレースのスター「アルマンド（Armando）号」を中国人が125万2000ユーロ（約1億5800万円）で落札したと報じた。

　関係者によれば、アルマンド号はこれまでで最も優れた長距離レース用のハトとして知られていた。

　オークションでは、従来最も高額で落札されたレース用ハト「ナディーン（Nadine）号」の記録37万6000ユーロ（約4700万円）を上回ると予想されていたが、今回の落札額はその予想を大幅に上回り、愛好家の間に興奮が広がった。

　アルマンド号はブリーダーとして高く評価されているベルギー人のジョエル・フェルスコート（Joel Verschoot）氏がオンラインオークションで売り出したハトの中の一羽。フェルスコート氏の鳩舎（きゅうしゃ）はベルギー西部インゲルムンステル（Ingelmunster）にある。オンラインオークションの入札は数週間にわたって行われ、17日までに178羽のハトが総額約200万ユーロ（約2億5000万円）で落札された。

　ハトレースでは、ハトが鳩舎から時には数百キロも離れた地点で放たれ、鳩舎に帰り着いた時間で勝敗を決める。ベルギー、英国、フランス北部、オランダなどで伝統的に行われていたが、廃れていく傾向にあった。しかし近年アジアのバイヤーからの需要が増え、ハトレースは再び盛り上がりを見せている。

　ベルギーのベルガ（Belga）通信は、今回落札した人が優秀なレース用ハトを繁殖させるためにアルマンド号を使うのは疑いないと伝えている。(c)AFP