【3月18日 AFP】18-19スペイン1部リーグは17日、第28節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)は4-1でレアル・ベティス(Real Betis)に快勝。チームはリーグ優勝のトロフィーに片手をかけ、見事なハットトリックを決めたリオネル・メッシ(Lionel Messi)にはホームのベティスファンも拍手を送った。

 メッシはゴール上隅を突く完璧な直接FKで先制点を決めると、ルイス・スアレス(Luis Suarez)のアシストから追加点を流し込み、最後はクロスバーをかすめるようにして落ちる回転のかかったループシュートでハットトリックを達成した。スアレスも巧みなヒールパスでメッシの2点目をおぜん立てし、さらに切れのある個人技から見事なチーム3点目を決めたが、やはりこの日の主役はメッシだった。

 最後のループシュートには、エスタディオ・ベニート・ビジャマリン(Benito Villamarin Stadium)に最後まで残っていたベティスファンも思わず立ち上がって拍手を送った。メッシは「対戦相手のファンが自分のゴールを祝福してくれたことは記憶にない。本当に感謝する」と話した。

 メッシがセビリア(Sevilla)でハットトリックを達成するのはこの1か月で2回目で、今季公式戦通算では4回目、キャリアでは51回目となる。リーグ29ゴールを挙げているメッシは、18点のスアレスと合わせて2人だけでリーグ戦47得点を奪取しており、これより多く総得点を挙げているチームは2つしかない。

 またこの勝利で、バルセロナは2位アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)との勝ち点差を10に広げ、残り10試合で大差をつけている。メッシは「アトレティコとの差を広げる絶好のチャンスだったし、きょうはそれを逃しちゃならなかった」と話した。

 バルセロナとしては、試合終了間際にスアレスが足首を痛めて交代したことだけが唯一の懸念材料となった。チームを率いるエルネスト・バルベルデ(Ernesto Valverde)監督は「重度の捻挫」ではないかと話している。(c)AFP/Thomas ALLNUTT