【3月18日 AFP】18-19イングランド・プレミアリーグは17日、第31節が行われ、リバプール(Liverpool FC)は2-1で下位に沈むフラム(Fulham)に競り勝ち、マンチェスター・シティ(Manchester City)をかわして暫定ながら首位に返り咲いた。

 好調サディオ・マネ(Sadio Mane)のゴールで前半途中に先制したリバプールだが、終盤にビルヒル・ファン・ダイク(Virgil Van Dijk)とGKアリソン(Alisson Ramses Becker)の珍しい連係ミスから元リバプールのライアン・バベル(Ryan Babel)にゴールを許し、残り16分で同点に追いつかれた。

 それでも、わずか1年でのチャンピオンシップリーグ(2部)出戻りが濃厚となっているフラムは、シーズンを通じてその要因となっている守備の乱れがこの試合でも顔を出し、残り10分を切ったところでGKセルヒオ・リコ(Sergio Rico)がマネを倒してPKを献上。願ってもないチャンスが転がり込んできたリバプールは、このPKをジェームス・ミルナー(James Milner)が決めて勝ち点3をもぎ取った。

 リバプールはこれで、1試合消化が多い状況ながらシティと勝ち点2差の首位に立っている。ユルゲン・クロップ(Jurgen Klopp)監督は「よくある試合。しかし結末は劇的だった」「シティが何度も勝ち点を取りこぼすようには思えないから、こちらは勝ち続けるしかない。それがわれわれのやるべきことだ」と話した。

 チェルシー(Chelsea)は0-2でエバートン(Everton)に痛恨の敗戦を喫し、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)に出場できる4位以内確保が遠のいた。

 このところリーグ戦で調子を取り戻していたチェルシーだったが、この日は後半に入ってエバートンのリシャルリソン(Richarlison)に先制点を許すと、さらにギルフィ・シグルズソン(Gylfi Sigurdsson)のPKをGKが一度は防ぎながらこぼれ球を押し込まれて追加点を喫した。いわゆる「ビッグ6」との対戦では、2017年1月以来26試合ぶりとなる白星をエバートンに献上してしまった。

 前半は相手を完全に圧倒しながらエバートンの守護神ジョーダン・ピックフォード(Jordan Pickford)の牙城を崩しきれず、後半に崩れての敗戦に、マウリツィオ・サッリ(Maurizio Sarri)監督も「チームのメンタリティーを心配している。状況は明らかだと思う」とこぼした。

「われわれはおそらく今季最高の45分を過ごし、そして突然、後半開始からサッカーをプレーするのをやめてしまった。理由が分からない」「前半は最後の1分まで本当に良かったのに、後半は開始1分から突然ひどいことになった」

「選手としても、どうしてそうなったのか私に説明するのは非常に難しい。私も、みなさんに説明するのは非常に難しい。メンタル面の問題があったのではないかと思っている」 (c)AFP/Kieran CANNING