【3月17日 AFP】ラグビーシックスネーションズ(Six Nations Rugby 2019)は16日、最終節が行われ、ウェールズが25-7でアイルランドに勝利し、通算12度目の全勝優勝(グランドスラム)を達成した。ウェールズの大会制覇は、2013年以来6年ぶり。

 ギャレス・アンスコム(Gareth Anscombe)がキックで20得点を稼ぐなどして規律を欠いたアイルランドを下したウェールズは、これでテストマッチ14連勝。世界ランキングでも2位に浮上することが決まり、W杯日本大会(Rugby World Cup 2019)へ向けて大きな自信を手にしている。

 また、これがシックスネーションズで通算50戦目にして最後の試合となるウォーレン・ガトランド(Warren Gatland)ヘッドコーチ(HC)にとっては、指揮官として歴代最多となる3度目のグランドスラムとなった。

 6PG、1コンバージョンを決めたアンスコムは「言葉にするのは難しい。この1年間、チームはとてつもないハードワークを積み、勝ち癖がついてきた。スペシャルな集団で、お互いのために全力で戦えている」「ウェールズラグビー界にとって忘れられない日になったと思う」と語った。

 また、主将のアラン・ウィン・ジョーンズ(Alun-Wyn Jones)は、自分たちはW杯を前にして「追われる立場」になったと認めながらも、「チームにはまだ伸びしろがある」と付け加えた。

 英トゥイッケナム・スタジアム(Twickenham Stadium)では、スコットランドとイングランドが激闘の末に38-38で引き分けた。イングランドは前半に一時31-0と大きくリードしながら、途中からスコットランドに38連続得点と驚異的な逆襲を見せられたが、終了間際のジョージ・フォード(George Ford)のトライとキックでドローに持ち込んだ。

 また、フランスは25-14でイタリアを下し、今大会2勝目を手にした。一方、敗れたイタリアはシックスネーションズで22連敗となった。(c)AFP