【3月17日 AFP】フランス西部ブルターニュ(Brittany)沖の大西洋上で12日、イタリア船籍の貨物船が沈没した。乗組員27人は11日夜に全員無事救出されていた。当局者によると10日夜に船内で火災が発生し、救助船が駆け付けたが、火を消し止めることはできなかった。

 ブルターニュ沖約330キロの地点で沈没した貨物船「グランデ・アメリカ(Grande America)」号は、ドイツのハンブルク(Hamburg)からモロッコのカサブランカ(Casablanca)に向かっていた。

 フランス海軍当局はツイッター(Twitter)で、沈没前の24時間で火災が拡大したと明らかにした。現場に最初に到達したタグボートは火災を消し止めることができず、他の2隻が向かっている間に貨物船は深さ約4600メートルの海に沈没したという。

 フランスのフランソワ・ドルジ(Francois de Rugy)環境相は12日の議会で、貨物船の積載物について当局がいまだ把握していないことを明かした。一方、燃料として重油を使用しているため、同様の状況下で常に存在する環境汚染リスクは否定できないと認めつつ、汚染対策はすでに講じられていると強調した。(c)AFP