【3月17日 AFP】フランス南西部の大のサッカー好きの夫婦が、同国代表のアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)とキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)にちなんで息子を「グリーズマン・エムバペ」と名付けた件で、家庭裁判所がこの名前を認めないという判断を下した。

 フランスでは1993年以後に自由な命名を認められるようになったが、その名前が子供に悪影響をもたらす恐れがある場合、地元当局が司法に判断を委ねることができる。そして今回の件では、「グリーズマン・エムバペ」という二つのファーストネームは「子供の利益に反する」とみなされ、誕生から5か月近くが経って裁判所が却下することを決めた。

 代わりに両親は、息子を「ダニー・ノエ(Dany Noe)」と名付けている。グリーズマンとエムバペは、どちらも2018年のW杯ロシア大会(2018 World Cup)を制したフランス代表のスター選手。

 フランスで子供の名前をめぐる法廷闘争が起こった例としては、最近では息子に「ジハード(Jihad)」と名付けた件がある。イスラム教の聖戦を意味する言葉としてよく知られるジハードだが、この言葉にはイスラム教の罪に対する内面的な非暴力の戦いという意味もある。(c)AFP