【3月16日 AFP】英歌手のジョス・ストーン(Joss Stone、31)が北朝鮮の首都・平壌で非公式のコンサートを行った。ストーンは、全世界でコンサートを行う「トータル・ワールド・ツアー(Total World Tour)」を5年前に開始。これまでに175か国超を回り、最近ではシリア、パキスタン、イラクで公演している。

 公開された写真には、13日夜にストーンが平壌にあるバーで少人数の旅行客とガイドの前で歌っている様子が写っている。

 公演に先立ち、ストーンは同日、インスタグラム(Instagram)に中国の北京首都空港で撮影した動画を投稿。「私たち、間もなく飛行機に乗ります。ピョンヤンだっけ?…とにかく北朝鮮にある場所に向かいます。楽しみ」と話し、平壌でのコンサートで披露するため、国連教育科学文化機関(UNESCO、ユネスコ)の無形文化遺産(Intangible Cultural Heritage of Humanity)に登録されている朝鮮民謡「アリラン(Arirang)」を練習中であることを明らかにしていた。

 今回の訪問を手配したのは、北朝鮮旅行専門旅行会社「高麗ツアーズ(Koryo Tours)」を経営するサイモン・コッカレル(Simon Cockerell)氏。

 コッカレル氏は自身のインスタグラムに、「遠くない将来、フルバンドで数千人の地元ファンを前にもう一度やろう!!」とのコメントとともに、平壌を出発するストーンの写真を投稿した。

 北朝鮮では、一般市民の前で外国人ミュージシャンが演奏するのを許されることはめったにない。だが昨年は、朝鮮半島で緊張緩和が急速に進み、韓国のK-POPスターらが参加する芸術団が平壌に招かれて公演を行っている。(c)AFP