【3月16日 AFP】男子テニス界の絶対的なクレーコートの王者ラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は、ハードコートも大のお気に入りだと話す一方で、そのコート自体が自身や他の選手の体に対して好ましいものかどうかは分からないという認識を示した。

 32歳のナダルは、カレン・ハチャノフ(Karen Khachanov、ロシア)に勝利した15日のBNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)準々決勝でけん炎を抱えている膝を痛めたが、そのこととハードコートとの因果関係については冷静に考えを巡らせていた。

 長年のライバルであるロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)との16日の準決勝に向けて、体調が整うことを願っていると話したナダルは、ハードコートでプレーすることがこれまでのけがの要因になっているか問われると、慎重な姿勢を示した上で、「ツアーでは1100試合以上もプレーしているし、(ハードコートでの試合はその中で)どのサーフェスよりも多い」と答えた。

 しかし、クレーコートやグラス(芝)コートと比較して、基礎がコンクリート製のハードコートでは体への衝撃が増すと付け加え、「ハードコートは大好きだけれど、体の方はそれほどでもないらしい」「それに、ハードコートでプレーすることが大好きな選手が大勢いるのは事実だけれど、彼らの体もハードコートを気に入ってはいないようだ」と語った。

 ナダルはまた、他のスポーツはほとんどが芝のように比較的衝撃が少ないサーフェスで行われていると指摘。自身が現役のうちに実現する可能性は低いとしながらも、テニス界でもより体に優しいサーフェスが広範囲で使用されるようになることを望んでいる。

「現役時代のことだけを心配しているのではない」「往年のレジェンドたちがツアーで歩き回っている姿を見ると、大変そうだ」 (c)AFP