【3月16日 AFP】アメリカン航空(American Airlines)は15日、人道危機が悪化し、安全面への懸念が増しているベネズエラ行きの航空便の運航を一時停止すると発表した。

 ベネズエラの首都カラカスと第2の都市マラカイボ(Maracaibo)への運航の一時停止を決定したアメリカン航空は、「わが社のチームメンバーと顧客の安全と危機管理は常に最優先事項であり、アメリカン航空は安全と見なさない国への運航はしない」と述べた。同社は米フロリダ州マイアミ(Miami)発で、カラカス行きを週2便、マラカイボ行きを週1便運航している。

 これに先立ち米国務省は今週、米国民に対し「犯罪、社会不安、医療インフラの機能不全、米国民の恣意(しい)的な逮捕と拘束」を理由に、ベネズエラへの渡航を控えるよう勧告していた。

 米国の旅客機パイロット協会(APA)も15日、会員に対しベネズエラへの渡航を拒否するよう呼び掛けた。(c)AFP