【3月18日 CNS】世界最大規模の金融機関の一つ、英・バークレイズ(Barclays)銀行は14日、支付宝(アリペイ、Alipay)と業務協定を結んだと発表した。バークレイズ傘下のクレジットカード会社が、自社と取引のある11万社超の企業がアリペイを導入する上で協力する。

 300年を超える長い歴史を持つバークレイズ銀行は、英国での取引先企業数は業界トップで、小売店、ホテル、スーパーマーケット、飲食店からガソリンスタンドまで幅広い。

 英国は中国の観光客に人気のある旅行先の一つだ。英政府観光庁によると、2019年に英国を訪れる中国の観光客はのべ48万3000人に達し、17年に比べ43%増加すると予測している。英国で昨年にアリペイを利用した人数も前年の2倍に増え、英国の商店も中国の観光客が財布を持たず「デジタル消費」をする傾向に徐々に慣れてきている。

 アリペイは16年に英国に進出し、これまでに衣食住、旅行、娯楽、ショッピング、税金の払い戻しに至るまで、多くの場面で使われている。

 大手市場調査会社のニールセン(Nielsen)が今年初めに発表した調査報告によると、中国人海外観光客のスマホ支払い率が、初めて現金支払いを上回ったとしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News