【3月15日 AFP】2013年以降、毎年冬になると、スロバキアのタトラ(Tatra)山脈にあるフレビエノク(Hrebienok)の集落には氷の彫刻家たちが集まり、透き通った氷だけを使った作品を制作している。作品には著名な教会のレプリカが多く、今年は、高さ11メートルにもなる16世紀のバシリカ式教会や半円型の列柱のレプリカが設置された。

 スロバキアのほか、チェコやポーランド、米国などから16人の彫刻家が集まり、1日12時間の作業を約1か月続けて作品を完成させた。彫刻にはポーランドから運ばれてきた1880個の氷の塊が使われていて、その重さは合計で225トンにもなるという。

 また、暖冬の影響で作品の細部が融けないようにと、全体が直径25メートルもの巨大なドームで覆われている。冷却装置も設置され、ドーム内は氷点下10度の温度に保たれているという。映像は3日撮影。(c)AFP