【3月14日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)は13日、男子シングルス4回戦が行われ、ラッキールーザーのミオミル・ケツマノビッチ(Miomir Kecmanovic、セルビア)は、第1セットを6-4で先取した直後に対戦相手の西岡良仁(Yoshihito Nishioka)が負傷棄権し、準々決勝進出を決めた。

 世界ランキング130位のケツマノビッチは今大会、予選で敗れて本戦には入れないはずだったが、大会第5シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)が肘の故障で欠場したことにより、2回戦からコートに上がる権利を得た。

 1990年からマスターズ1000(ATP Masters 1000)レベルになったBNPパリバ・オープンで、ラッキールーザーとしては初の8強入りを決めた19歳は試合後、「まったく予想していなかった」と語った。

 今大会には、3回戦で姿を消した大会優勝5度のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)をはじめ母国から5選手が出場しながら、勝ち残っているのは自身だけとなっている状況については「ノバク以外の選手がまだ残っているというのは面白いね」と付け加えた。

 試合は第1セットをケツマノビッチが6-4で獲得。すでに開始3ゲーム目でトレーナーを呼んでいた西岡は試合続行を目指して腰に治療を受けたが、結局棄権を申し出た。

 試合後のネット際で悔しがる西岡と抱擁を交わしたケツマノビッチは「対戦相手があのような形でリタイアするのを見るのはつらいが、準々決勝に進めたのはうれしい」「手にしたチャンスを物にすることができてハッピーだ」と話した。

 準々決勝では、ドイツのジャン・レナード・ストラフ(Jan-Lennard Struff)を6-4、6-3のストレートで退けた第13シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と激突する。(c)AFP/Rebecca BRYAN