【3月13日 AFP】テニス、BNPパリバ・オープン(BNP Paribas Open 2019)の男子シングルスでまさかの3回戦敗退に終わった大会第1シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)が、敗退のショックの中で必死に前を向いた。

 ジョコビッチは12日、世界ランキング39位のフィリップ・コールシュライバー(Philipp Kohlschreiber、ドイツ)に4-6、4-6で敗れ、金星を献上するとともに6回目の大会制覇の夢も絶たれた。

 ジョコビッチは「正直に言って、負けるのは好きじゃない」「特にこの大会ではたくさんの成功を収めてきたからね。ただ、負けることはあるし、こういう日もある」と話した。

 歴代最多7度目の優勝を飾った1月の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2019)以来の公式戦ということで、本人も状態が上がりきっていないことは承知しており、予選勝者のビョルン・フラタンジェロ(Bjorn Fratangelo、米国)に苦戦した2回戦の序盤は緊張があったと認めていたが、それでも3回戦負けは想定外だった。

 その消化不良を解消するためにも、今後はダブルスで勝ち上がりを目指す。コールシュライバー戦の直後、ジョコビッチはファビオ・フォニーニ(Fabio Fognini、イタリア)とのペアでダブルスに臨み、フルセット勝ちで準決勝に進出した。

 ジョコビッチは「負けを受け入れて、先へ進み、次のページをめくらなくてはならない」「シングルスでは、マイアミ・オープン(Miami Open 2019)が自分の次の大会だ」「ここでは、ダブルスで優勝できるよう頑張りたい。本当にワクワクしている」と話している。

 その一方で、シングルスの練習にも力を注ぐことになる。ジョコビッチは「課題はある。間違いなくね」「今の自分は最高のレベルにはない。それでも少しずつ状態は上がっているから、マイアミでピークに持っていければと思っている」とコメントした。(c)AFP