【3月13日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は12日、決勝トーナメント1回戦第2戦が各地で行われ、マンチェスター・シティ(Manchester City)はセルヒオ・アグエロ(Sergio Aguero)の2得点を皮切りにゴールラッシュを披露してシャルケ04(Schalke04)に7-0で大勝。2戦合計スコア10-2で大会8強入りを決めた。

 終了間際の2ゴールで第1戦を3-2でものにしていたシティは、その逆転勝利の勢いをそのまま持ち込んだかのようにシャルケを容赦なく粉砕した。

 アグエロのPKで先制したシティは、同選手の2点目、この日3アシストを記録したリロイ・ザネ(Leroy Sane)の古巣相手の得点で3-0として前半を終えると、後半にもラヒーム・スターリング(Raheem Sterling)、ベルナルド・シウバ(Bernardo Silva)、フィル・フォーデン(Phil Foden)、ガブリエウ・ジェズス(Gabriel Jesus)が次々にゴールを陥れた。

 7-0はシティにとってチャンピオンズリーグのホームゲームではクラブ史上最大の大勝であり、また7点差の勝利は大会の決勝トーナメント史上最多タイの記録となった。シャルケがほぼ無抵抗だったことを考えれば、長く記憶に残る試合にはならないかもしれない。しかし、欧州カップ戦で唯一トロフィーを獲得している1970年のカップウィナーズカップ(UEFA Cup Winners' Cup)でもシャルケを退けており、この勝利はシティにとっては吉兆となるかもしれない。

 また、チームは2月にフットボールリーグカップ(England Football League Cup 2018-19)を制しており、リーグ戦でもリバプール(Liverpool FC)と勝ち点1差の首位、さらに今週末にスウォンジー・シティ(Swansea City)戦のあるFAカップ(FA Cup 2018-19)でも8強入りと、前人未到の4冠へまた一歩前進している。

 一方で、シティの3ゴールにはオフサイドぎりぎりのプレーが絡んでおり、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)のシステムを使った長い中断が入ったことにエティハド・スタジアム(Etihad Stadium)のサポーターは不満を見せた。VARは第1戦でも大きな影響を及ぼしており、シャルケはVARによって2本のPKを与えられている。

 シティのジョゼップ・グアルディオラ(Josep Guardiola)監督は、システム自体は支持しながらも、確認のスピードアップは必要だと話している。

 プレミアリーグでも来季からVARが導入されることを望んでいる監督は「もう少し早く判定を下す必要があるが、フェアではある」「第1戦はVARで2本のPKを献上したが、最終的にはフェアな判定だった」とコメントした。

「結局のところ、VARはわれわれの望んでいるものだ。できればプレミアリーグでも来季から使ってほしい。VARには満足している。できればもう少し早くしてほしいけどね」「勝利と突破にふさわしいチームが勝つ方が良い。ときには誤審で突破できないこともあるし、VARは審判が公平な判定をする助けになる」 (c)AFP