【3月17日 Xinhua News】中国浙江省杭州市浜江区はこのほど、2019年5月17日の「世界電気通信の日」までに、区全域を次世代通信規格「5G」でカバーする計画を明らかにした。そこには、「中国初の5G全域カバーエリア」構築という大きな志があった。

 公式のタイムスケジュールによると、2019年2月末、浙江省初の5GMassive MIMO(マッシブ・マイモ)基地局を浜江区に建設し、最大速度のテスト環境を構築するとともに、一部のコアキャリアネットワークの最適化構想を完了。3月には、5G基地局関連設備を改良・レベルアップし、5Gコア通信ネットワークを構築。基地局を「100カ所」設置し、スポット的なカバーを実現する。4月末までに基地局を「200カ所」に拡大し、5Gの全域カバーをほぼ実現する。そして、5月17日までに、中国移動(チャイナモバイル)傘下の浙江移動は、5Gの浜江区全域カバーを達成し、中国の通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)と連携して5G全ネットワークの最適化テストを実施し、浜江区での5G実用化目指すという。

 杭州市は、5G導入において常に中国をけん引している。浙江移動の董事長鄭傑(Zhen Jie)氏によると、チャイナモバイルは杭州に中国最大規模の5G試験ネットワークを構築し、ビジネス中心区域(CBD)・景勝地・ハイテク技術パーク・科学技術研究機関などの10エリアをカバーしている。また、新たに展開する21の産業応用モデル事業は、工業自動化、高速道路、鉄道、スマート医療、スマートシティーなどさまざまな分野に及んでいる。

 業界関係者は、実世界とデジタル世界はすでに深く融合し始めており、5Gは「すべてをインターネットでつなぐ」ことを実現する重要な一歩であると指摘する。5Gは、経済・社会活動の基盤となり、人々の生活の利便性を大きく向上させるとともに、人工知能(AI)との融合は未来の新たな方向性だと見ていると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News