【3月12日 AFP】18-19イタリア・セリエAは11日、第27節の試合が行われ、ステファン・エル・シャーラウィ(Stephan El Shaarawy)とパトリック・シック(Patrik Schick)にゴールが生まれ、ASローマ(AS Roma)は下位のエンポリ(Empoli)に2-1で勝利した。新たに指揮官に就任したクラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)監督は白星発進を切った。

 前半の2得点で勝ち点3を積み重ねたローマは、欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)の出場権が手に届く位置を維持した。先週行われたチャンピオンズリーグの決勝トーナメント1回戦で敗退したローマは、前指揮官のエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)氏を解任し、その後任としてラニエリ監督を招へいしていた。

 現役時代にはローマでプレーし、2009年から2011年にも率いた同チームの指揮官に復帰した67歳のラニエリ監督は、本拠地スタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)のファンに歓迎され、「ミステル(イタリア語で監督の意)・ラニエリに幸あれ」と書かれた横断幕もあった。

 ラニエリ監督は「今夜、大きな拍手をしてくれたファンに感謝する」「選手たちは不安を抱え、依然として最近の出来事に悩まされていたから、これ以上のプレーは期待していなかった」と語った。

 また、ラニエリ監督は「選手数が多くなく、道しるべを示す一流選手やリーダーがいない中で、チームを組み立てるのは簡単なことではなかった」「難しい試合になるのは分かっていた」と続けた。

 5位をキープしたローマは、チャンピオンズリーグの出場権が与えられる4位につけるインテル(Inter Milan)と勝ち点3差、3位ACミラン(AC Milan)とは同4差とした。インテルとミランの両チームは、17日にミラノダービーを控えている。(c)AFP