【3月13日 AFP】ドイツの首都ベルリンに、eスポーツチームの合宿施設「ゲーミングハウス」を設置するチームが増えている。

 世界的な人気を誇るオンライン対戦ゲーム「リーグ・オブ・レジェンド(LoL)」の欧州大会が3月末まで開かれ、複数のプロチームが拠点を置いているベルリンは、eスポーツの中心地となっている。

 ゲーミングハウスは、ゲーミングチームのチームメート同士が共同生活しながらトレーニングするための施設で、約20年前に韓国のソウルに初めて登場した。

 ベルリン西部のハレンゼー(Halensee)は、金融機関に勤める人や外交官に人気の地域だが、eスポーツの欧州名門チームの一つ、チーム・バイタリティー(Team Vitality)は現在ここに拠点を置いている。広さ約350平方メートルの巨大なアパートで、欧州大会が開催される9週間にわたって合宿を行っている。

 チーム・バイタリティーのマネジャー、デニス・ヘンナースドルフ(Dennis Hennersdorf)氏はAFPに対し、「プロチームはゲーミングハウスなしではやっていけない。チームの選手5人が、国内の別々の場所や遠く離れた大陸にある自宅から同時にトレーニングに参加する時代は終わった」と述べた。

 チーム・バイタリティーの5人の選手は全員20~23歳の男性で、ヘンナースドルフ氏の仕事は「サッカー選手に匹敵する」給料をもらっている選手らの練習に不足がないよう環境を整えることだと、チームの最高責任者ガボール・フェンベシ(Gabor Fenyvesi)氏は説明する。

 選手には個室が与えられ、食事もついており、洗濯もしてもらえる。またコーチやプレーのビデオ分析を行う専門家もいる。

 トレーニングルームに設置された約10台のコンピューターは、1日8時間に及ぶトレーニングを快適にこなせるよう、高速インターネット回線が備わっている。