【3月11日 AFP】4月の大統領選で5期目を目指すアルジェリアのアブデルアジズ・ブーテフリカ(Abdelaziz Bouteflika)大統領(82)が10日、スイスの病院での2週間の「定期健康診断」を終えて帰国した。大統領府の発表として国営アルジェリア通信が伝えた。国内ではブーテフリカ氏の出馬に抗議する大規模デモが続いている。

 1999年から大統領職にあるブーテフリカ氏は、2013年に脳梗塞で倒れて以降は車いすでの生活が続き、公の場に姿を現すことはほとんどない。出馬表明を受けて大規模な抗議デモが起きた2日後の先月24日にアルジェリアを出国し、スイス・ジュネーブの病院に2週間滞在していた。

 首都アルジェをはじめアルジェリア各地では、出馬に抗議する金曜日の大規模デモが3週間連続で発生。小規模なデモも連日続いている。10日も学生や公共交通機関の職員ら数千人がストライキを行い、首都アルジェでは交通機関が運行を停止、全土で多数の学校が休校となった。

 大統領選は4月18日に予定されている。(c)AFP