【3月10日 AFP】カナダの首都オタワで、大雪に埋もれた自宅に数週間閉じ込められていた一人暮らしの70代男性が救出された。警察や地元メディアが明らかにした。

 近隣住民らが8日にツイートした内容によると、米フロリダでの休暇から戻った際に警察へ通報。私道まで雪に埋もれた男性宅に駆け付けた警察は、屋内に人が生存している痕跡も気配も見いだせなかったという。

 警察官らが最悪の事態を想定しながらなんとか屋内にたどり着くと、自宅に一人でいた男性が無事、生存しているのを発見した。男性は警察に、食品庫に置いていた食料や缶詰で食いつないでいたと語ったという。また、除雪には1時間半かかったとしている。

 警察は、高齢男性に十分な食料を支給した上で、男性が事態改善のための支援が受けられるよう、施設に連絡したとツイートしている。 

 地元メディアによると、この男性は近隣住民から世捨て人として知られていた。

 男性が自宅に閉じ込められていた期間について、警察は明らかにしていないが、地元メディアは数週間と伝えている。

 オタワでは今冬、これまでの積雪が2メートル超に達している。2月の暴風雪では30センチ超の降雪となり、教育機関は休校を余儀なくされた。(c)AFP