【3月9日 AFP】イタリア・セリエAのASローマ(AS Roma)は8日、クラウディオ・ラニエリ(Claudio Ranieri)氏が新指揮官に就任すると発表した。契約は今季終了までとなっている。

 地元ローマ出身のラニエリ氏は、来季の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)出場権を獲得すべく指揮官に再就任し、ファンに対してチームを後押しするよう求めた。

 ローマはミッドウイークに欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)決勝トーナメント1回戦で敗退を喫してエウゼビオ・ディ・フランチェスコ(Eusebio Di Francesco)監督を解任。8日にはスポーティング・ディレクター(SD)のモンチ(Monchi)氏もクラブを後にしている。

 15-16シーズンにレスター・シティ(Leicester City)をまさかのイングランド・プレミアリーグ制覇に導いたラニエリ氏は、2009年から11年にかけて約18か月間ローマを率いた経験を持つ。

 1973年にローマでDFとしてキャリアを歩み始めたラニエリ氏はクラブの公式チャンネルに対し、「ローマは私のDNAの中にある。私のサッカー人生はローマに結びついている。ここでは選手としてもいて監督でもあり、以前からずっとファンの一人だ」と語った。

「特別な時間だとファンには伝えたい。(今季残りの)12試合にわれわれの未来を賭けることになる。チャンピオンズリーグに再び出場するチャンスはある」

 ラニエリ氏は先月、プレミアリーグのフラム(Fulham)の立て直しに失敗し、わずか4か月の就任期間で解任されていた。

 最初のトレーニングを終えた後に新指揮官は「チームに対して話をして、さまざまなことを求めた。チームは落ち込んでいるが、男としてどう反応すべきかを分からなければならない」とコメントした。

「ファンには、難しい時期だからこそ選手たちを支え、励ましてもらいたい。最終的に本当に耐えなければならないのはファンだからだ」

 ローマは、イタリア杯(Italian Cup 2018-19)準々決勝でフィオレンティーナ(Fiorentina)に1-7と大敗し、さらに先週には同都市のライバル、ラツィオ(SS Lazio)に0-3で敗れたことで選手たちも浮き足立っている。

「まず、最初に手をつけなければいけない部分は心理面だ。2度の敗戦とチャンピオンズリーグ敗退で選手たちは打ちのめされるかもしれない」

 ローマは現在リーグ5位につけており、チャンピオンズリーグ出場権が手に入る4位とは勝ち点3差となっている。(c)AFP/Emmeline MOORE