【3月9日 AFP】内戦下のシリアに渡りイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に加わった英国人女性、シャミーマ・ベガム(Shamima Begum)さん(19)がシリア北東部の避難民キャンプで先月出産した男児が死亡した。米軍主導の有志連合が支援する民兵組織「シリア民主軍(SDF)」が8日、明らかにした。

 SDFの報道担当者はAFPに男児が死亡したことを認めたが、死亡した場所や時期などについては明らかにするのを拒否した。同担当はこれより前にツイッター(Twitter)に男児の死亡を否定する内容の投稿をしたが、このコメントは削除されている。

 ベガムさんは2015年に15歳でロンドン東部からシリアに渡航。ベガムさんによると、以前にも2人の子どもを出産したが、2人とも死亡した。病気と栄養失調が原因とみられるという。

 ベガムさんは帰国を求めていたが、英国は先月、ベガムさんの市民権を剥奪した。だが新生児は別の処遇を受ける可能性があることを示唆していた。(c)AFP