【3月8日 AFP】スペイン・マドリードで開催のARCO国際コンテンポラリーアートフェア(ARCO international contemporary art fair)に登場した国王フェリペ6世(King Felipe VI)の大きな像が物議を醸している。

 高さ4.44メートルのこの像はスペインのアーティスト、サンティアゴ・シエラ(Santiago Sierra)氏とエウヘニオ・メリオ(Eugenio Merino)氏が制作したもので、購入者が「作品を燃やすこと」を条件に、20万ユーロ(約2500万円)で販売されている。

 2月28日に行われたARCOのオープニングには、フェリペ6世自身も出席していた。

 シエラ氏とメリオ氏の作品が、議論を呼ぶのはこれが初めてではない。シエラ氏は昨年、カタルーニャ(Catalonia)自治州知事を「政治犯」と呼ぶ作品をARCOに展示し、撤去されていた。

 スペインでは王室を侮辱することは犯罪とされている。(c)AFP